贈り物にぴったりなものは?
最適なギフトとは
いつもお世話になっている人へのお礼、お祝い、お土産…
心を込めて贈り物をしたいけれど、どのようなものが適切なのでしょうか?
という質問をよくいただきます。
いざ陶器を贈ろうとなると、難しいですよね。
そんなとき、九谷幸窯として私が提案として挙げるのは、以下の4種類です。
- マグカップ
- 飯茶碗
- ビアカップ
- 汲み出し(取手がないカップ)
理由は、九谷焼の美しさを身近に感じられるお品でありながら、
使いやすいので頻繁に手に取ることになるからです。
飾らずに使ってほしい
九谷焼の鮮やかな色や釉薬の透明感、
繊細な線描などのおもむきは、飾って楽しむのももちろん良いですが、
日々手に取って使うと、もっと面白いと思います。
季節の草花、動物、景色を目で楽しみながら、
土や石の肌ざわり、軽やかな”重み”を、
ぜひ手や口でも味わっていただきたいと思っています。
おすすめの中に、ソーサー付きカップを入れなかったのは、
やはり”ゲスト用”になってしまうから。
私自身もですが、現代の多忙な生活の中を生きる多くの方は、
ご自分のためにソーサー(碗の受け皿)を使う機会がとても少なくなっています。
お客様をおもてなすときだけに、棚から出す、
そうなると使う機会が少なくなってしまいます。
今のようなご時世ではなおさらですね。
たまに使われるお品も良いですが、
大切な人の毎日にそっと寄り添う相棒のような存在になってほしい。
そういったお品を、ぜひ贈って差し上げてほしいと思っています。
ちなみに毎日ティータイムを楽しんでいる英国紳士のような、
カップ&ソーサーを巧みに使いこなせる方には、ソーサー付きがお勧めですね。
金額にも心遣いが
さらに購入者にとっては、ご予算も大切な条件だと思います。
相場を申し上げるのは難しいのですが、一般的は百貨店や路面小売店の基準では、
1セット 平均 10,000〜30,000円
あくまで幸窯のプチギフト基準ですが、このあたりでご予算を組む方が多いと感じます。
金額に迷う方は、ご参考になさってください。
ちなみに、管理人である私は、お中元やお歳暮、お年始といった季節の贈り物や、
何かをしていただいたお礼は、目上の方であっても、数千円で設定しています。
その理由は、お相手に気をつかわせないためです。
頻繁に訪れる(であろう)お祝いごとや、お礼には、
あまりに高額な贈り物をすると、
受け取った相手に要らぬ気を遣わせてしまうのではないでしょうか。
一方、結婚式など一生に一度(であろう)とされることには、
思い切った金額のお品を差し上げても良いと思っています。
また、別の機会に書きますが、ご自分のために買うものの方が、割と高額な方が多いですね。
何故かはわかりません。
インターネットで、同じような商品の相場をすぐに調べられる現代では、
贈り物の値段はすぐに見破られてしまいますので、
お相手にも気を使わせずに、感謝して受け取っていただける値段が、
上記の相場にあらわれているのかもしれませんね。