永く綺麗にお使いいただくために
【ご使用前】
<目止めについて>
土っぽい肌(粉引)の陶器などは、水漏れ加工を施しておりますが、長期間水分を容れた状態で置いておくなどの際、
水分がやきもの本体から染み出してくるといったことがあります。
これは陶器の性質です。陶器は粒子が粗く目に見えない小さな穴が無数にあるため、吸水性があります。
また、吸水性が高いため、水分を含ませただけで表面にシミのように見えるものが現れる場合もあります。
その場合は、しっかりと乾かしていただくと、消えます。
目止めをしていただくことで、水漏れを防ぐ(解消)することができます。
目止めをすることによって、粒子の隙間を米のとぎ汁の粘りが埋めてくれて、隙間がなくなり滲み出ることがなくなります。
また、衝撃や汚れに強くなり、シミやにおいがつきにくくなります。
≪ 目止めの方法 ≫
1.ご使用前に、軽く洗ってください。
2.器を鍋に入れ、かぶるくらいまで米のとぎ汁を注ぎ、15分程度弱火で煮沸します。
3.鍋ごと冷まして、器を取り出し、十分に乾かします。
米の研ぎ汁は、水に片栗粉(水の量に対し10%程度の片栗粉)を溶かしたものでも同じです。
煮沸の際、土ものは硬度がなく柔らかいものが多いため、うつわ同士がぶつかったり、衝撃を受けるとと欠けやすい性質があります。
重なったりぶつかったりしないようにしてください。
<目止めが少し面倒だという場合>
簡単なお手入れとして下記方法をお勧めします。
米のとぎ汁、または真水に浸してしばらくつけ置くだけ
なお、事前に器を冷やすとお刺身等魚の匂いがつきにくくなります。
あらかじめ、水分を十分に含ませ、その後乾燥させると器の表面がコーティングされ茶渋等の汚れ、匂いがつきにくくなります。
【ご使用後】
食器洗浄機の使用は可能。手洗いを推奨いたします。
クレンザー、ナイロンた わし等は絵柄部分に傷がつく場合があります。
洗った後は十分に乾燥させてください。
【お取扱い】
金銀を使用した製品の場合は、電子レンジ、オーブンの使用はできません。
食器乾燥機は使用可能ですが、できるだけお控えください。
花器など大きなもので、目止めが難しい場合は、
花器に直接水を入れずガラスなど水漏れしない容器に水を入れ、それを花器の内側に入れて使用することをお勧めいたします。
水分を直接入れたままにする場合は、数時間〜終日程度をお勧めいたします。